ソニー「music clip」使用レポートとインターネット音楽購入体験レポート
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[2000年1月22日購入&体験]
ソニーの"VAIO GEARシリーズ"のひとつである「music clip」が当初予定の1月15日より一週間遅れの1月22日にようやく発売されました。
(ソニーのVAIO GEARのページ、Sonyのページって、何かわかりにくいですね (^^;;;)
世の中にはいわゆる"mp3携帯プレーヤー"が既に10種類以上、発売されているのですが、私はこの「music clip」のことを知ってからは、そのスマートなペン型のデザインに惚れてしまい、他のプレーヤーを買うのをこらえ、ずっと発売されるのを待っていたのでした。
で、発売初日の1月22日にソフマップ新潟店にて早速購入、getしたわけです (^^)v
ちなみに購入価格は\34,799でした。ちょっと高目の気もしますが使用してみると納得できる価格だと思いました。
今回のレポートはこの「music clip」そのもののことと、そしてこれからの新しい音楽購入の形になると言われている"インターネットからの音楽購入"を実際に試してみましたので、これらを2部に分けて報告します。
で、結論を先に言いますと、
・音楽CDから「music clip」への"録音"は非常に快適に実行できる。これはいい!
・しかし、インターネットからの音楽購入は現段階ではまだまだ問題が山積み状態である。
となります。
【 ソニー「music clip」使用レポート 】
まずは左の写真をご覧ください。本体はちょっと太目のペンそのものです。
ここに簡単な液晶表示窓、小さな押しボタン、イヤホン端子(標準サイズ)、USB端子(独自の小型サイズ)が付いています。
内蔵メモリ(固定式)は64MBで、標準の圧縮率(105kbps)では約80分と、CDアルバム一枚をまるごと録音して持ち歩くことができます。
電源はアルカリ乾電池1本で、5時間再生可能とのことです。重さは約50gです。
イヤホンコードを通すことのできる"ネックストラップ"が付属しています。
また本体にはクリップも付いているので、ワイシャツ等のポケットにまるでペンの様のさして使うことも可能です。
この「music clip」の付属ソフト、実はソニーVAIOシリーズで、かつWindows98のモデルしか動作保証はされていません。(パッケージにも明記されてます)
私はVIOAのノートPC 505EXのユーザではあるのですが、OSがWindows95であり、CPUもMMX 233MHzといまいち非力です。
ということで、今回はソニーの動作保証外ではありますが、我が家の最速マシンであるSOTEC PC STATION、PentiumII 450MHz、メモリ256MB、Windows98(最初の版)にて「music clip」の動作環境を構築してみました。
以下に報告しているインターネットからの音楽購入では暗号キーの問題もあり、使用できるマシンが一台に限定されてしまうので注意が必要です。
で、SOTECでの動作についてですが、まったく問題なく動いています。よかった (^^)
「music clip」を使用するマシンは以下の条件が必要だと考えます。
- CPUが速く、メモリが多く、ディスク空き容量がいっぱいあること。
(デジタルデータの圧縮/伸長時間はもろにCPU速度に依存します。ATRAC3形式で圧縮しても1曲当たり3〜5MB程度のディスク容量が必要です。)
- OSはプリインストールのWindows98か、そのSecond Editionであること。
- CD-ROM装置が高速であること。
- オーディオ系が立派であること。
- インターネットに接続できること。(音楽購入する場合)
(※ なお、私がVAIO以外での動作を保証しているわけではありませんよ (^^; あくまでも自己責任でやってくださいね!)
「music clip」へ入力可能な音源は以下の3つのものです。
- 普通の音楽CD
- mp3とwav形式のファイル
- インターネットからの音楽購入(EMD=Electronic Music Distributionによる音楽配信サービス)
ここでは"普通の音楽CD"から「music clip」への音楽録音に付いて報告します。
(インターネット音楽購入については次の報告を見て下さい)
[音楽CDからmusic clipへの音楽録音方法]
music clipに付属のソフト"OpenMG Jukebox"を使用して以下の手順で行います。
なお、このソフトは非常にわかりやすいユーザインタフェースで操作は簡単です。
(録音、転送可能なフルモード表示画面、再生専用のシンプルモード表示画面)
- 音楽CDからATRAC3形式にデータを圧縮しながらPC上(HDD)に録音する。
上記環境のPCでの実行時間は、CDアルバム丸ごと1枚で10〜15分程度の時間がかかりました。
この値はmp3ファイルを作成するのとほぼ同じ時間のようですね。
- この時、アルバム名や曲名を"CDNOW"という音楽サイトに接続して情報を得る。これはとっても便利!
これはオプションの操作ですが、PC上で"ジュークボックス"を実現するにはやはり必須ですね。
(なお、music clip本体の液晶は番号だけの表示で、曲名の表示はできません)
ちなみに堀ちえみの"Strawberry Heart"という1984年のアルバムでも、CDNOWにはちゃんとデータがありましたよ (^^)
- この音楽データをmusic clipにUSBケーブルで転送する。
この操作を"チェックアウト"といいます。CDから録音した音楽は3回だけチェックアウトが許されています。
(インターネットで購入した音楽データは1回だけです)
この転送にはCDアルバム全体で数分程度の時間ですみます。
- あとは好きな場所で、music clipで音楽を聴くだけです。
気になる音質についてですが、まあ、MD並みなのじゃないかな。。。
よくわかりませんが、悪い音じゃないですよ。
- 次にmusic clipに別の音楽(CDアルバム)を入れたい場合ですが、まずは今、入っているデータをPC側に"チェックイン"して戻します。
このチェックイン操作は瞬時に終了します。
(この時にチェックアウト・カウントが元に戻るのです)
そして次に、上記の操作を繰り返して新しい音楽を入れ込むことになります。
以上、音楽CDアルバム一枚全体をmusic clipに録音するには約20分程度の時間と思えばいいと思います。
この「music clip」、とにかくカッコイイものですよ!
【 インターネット音楽購入体験レポート 】
「music clip」のうたい文句の一つである"インターネットからの音楽購入"も実際に試してみました。
現在、music clipが採用している"OpenMG"方式に対応している音楽サイトはソニー系の「bitmusic」だけです。
ということで、まずはこのサイトから音楽データを購入(ダウンロード)するやり方を報告します。
- まずは自分のPCに"OpenMG"対応音楽の再生環境をインストールする。
OpenMG対応音楽データの再生には、MicrosoftのWindows Media Player Ver6.4 + ATRAC3デコーダソフト を使用します。
これらのソフトは無償で、インターネットからダウンロードします。
(でかいファイルなので数十分の時間がかかる!)
- 次に"OpenMG"の著作権保護環境をインストールする。
著作権保護の"キー"を受け取れる環境を作るのです。
これもインターネットからダウンロードします。
やはり時間がかかります。
以上でOpenMG再生環境は出来上がりです。
- 「bitmusic」のサイトで購入したい曲を選びます。
今現在、ソニー系の一部のアーティストの2000年1月1日以降発売の新曲しか用意されていません。。。まだ100曲に達していませんね。。。
買いたい曲、ほとんどないよー!
(Hystric BlueとSENTIMENTAL BUSの新曲、各\350を買ってみました)
- 購入する曲をまずはダウンロードします。
ファイルの拡張子はwmaという(多分)ATRAC3形式のものになります。
ファイルサイズは3〜5MB程度ですから、1曲のダウンロードには10〜20分程度、かかるようです。かなり、かったるいです。。。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックでWindows Media Playerにて聴こうとすると、あら不思議、Webブラウザが自動的に立ち上がり、bitmusicの"料金支払い画面"に導かれます (^^;
この画面で、クレジットカードか、so-netで運営しているSmashサービスか、プリペイド方式のWeb Moneyか、のいずれかで料金を支払うかを決めます。
- クレジットカードの場合、氏名、12桁のカード番号、有効期限、誕生日の入力が必要です。
(1曲毎に同じ情報の入力が必要!)
カード情報入力後、30秒〜1分程度でカードの認証が終わります。
- 最後に"暗号キー"をダウンロードして、先ほどの音楽ファイルがWindows Media Playerにて聴くことができる状態になります。
- 別の曲をダウンロードするには上記3.〜7.を繰り返します。
- これらの曲をまとめてUSB経由でmusic clipにデータ転送し、持ち運べるようになります。
以上、インターネットから音楽をダウンロードして購入するのはけっこう大変なのでした。。。
bitmusicによる"インターネット音楽購入"の現状での問題点を列記します。
- 1曲のダウンロードに時間がかかりすぎる。
128kbpsの私の環境でさえストレスを感じるのですから、アナログ電話線のユーザはとてもダウンロードする気にはならないでしょうね。
- ダウンロードできる曲が少なすぎる。
bitmusicはソニー系しかない、新曲しかない、限られたアーティストしかない、、、モーニング娘。がいない (^^;
- 1曲\350はそんなには高くない(でもちょっと高い)と思うが、歌詞カードとCDジャケットの写真がないのは許せない!
ちょっと工夫すれば歌詞データとジャケット写真は提供できると思うのですがね。。。
- クレジットカードでの料金支払いが面倒くさい。
毎回のダウンロード毎にカード情報を入力するのは大変です。
特に12桁のカード番号は勘弁して欲しい、という感じです。
- OpenMGのPC環境構築はかなり難しい。
初心者ユーザは必ず、どこかでつまずくんじゃないかな。。。
ということで、"インターネットによる音楽配信"が一般的になるのは、あと数年の年月が必要みたいですね。
1Mbps以上でのインターネット接続が誰でも普通にできるようになった時に、今のCD屋さんはインターネット音楽配信に置き換わるのでしょうね。
以上、大変に長いレポートを見てくれて、ありがとうございました。
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