NHKラジオでのバイカル湖アイスウォークツアー紹介
2003年5月26日のNHKラジオ第一、朝一番のワールドリポートでバイカル湖アイスウォークが紹介されました。その放送内容は次の様な内容でした。
バイカル湖は、「シベリアの真珠」とも呼ばれ、湖の美しい景色を見ようと年間およそ八万人が訪れるが、観光客のほとんどは、夏の観光シーズンに集中。
気温が氷点下三十度近くまで下がって湖が全面的に凍結する冬は、訪れる人もまばら。
イラク戦争、さらに新型肺炎の影響で、夏の観光シーズンの旅行客の落ち込みが懸念されるなか、すべてが凍りつく冬のバイカル湖を、逆に観光資源として売り出そうという試みが始まった。
バイカル湖は、琵琶湖のおよそ五十倍の広さで、十二月から五月にかけて湖面は凍結し、最大で一メートルあまりの厚さの氷に覆わる。この凍ったバイカル湖を歩いて横断しようと、今年三月、日本からの旅行ツアーが訪れた。
参加者は五人。四十キロあまりの距離を一泊二泊かけて挑んだ。
このツアーを企画したのは、日本の大手旅行社で、これまで氷結した間宮海峡のアイスウォークなどユニークな旅行ツアーを実現させてきた天田匡(あまだ・ただし)さん。
天田さんは、間宮海峡や宗谷海峡を泳いで渡った冒険家・五十嵐憲(いからし・けん)さんのサポートを続けるなかで、このバイカル湖の横断ツアーを思いつき、二年間、関係機関との間で準備を進めてきた。
このユニークなアイデアに飛びついたのが、地元イルクーツクで横断ツアーの支援を請け負った旅行社。
イルクーツク州政府や観光協会と協力して、この冬初めて、凍ったバイカル湖で開いたスポーツイベントの目玉の一つに位置付けた。
バイカル湖の観光シーズンは、夏の三か月間あまり。長い冬にも多くの観光客を呼び込み、地元経済の活性化につなげようと考えたため。
横断ツアーの一日目は、午前九時半すぎ、スタート地点の湖岸から九時間かけて二十三キロ離れた湖の真ん中の宿泊地点に向った。
湖の上はスケートリンクのように滑りやすく、氷の上を足元に気をつけながら進んでいった。
夜は氷点下二十度まで下がり、氷が膨張して押し上げられて割れる音を聞きながら、満天の星空のもと一夜を過ごしたという。
そして二日目は、対岸までさらに十一キロ、大きな氷の割れ目を越えてゴールを目指し、出発から三十時間、対岸のタンホイ村に到着して地元の子供たちの歓迎を受けた。
ツアーに参加した人たちは、真っ青な青空や、湖の上にせり出したユニークな形の氷の塊を見ながら進み、日本では味わうことのできない大自然の魅力を満喫したという。
バイカル湖の観光は、イラク戦争、さらに新型肺炎の影響で、すでにヨーロッパからのツアーにキャンセルが入っている。
夏の最盛期に観光客が減少する見通しが強まるなか、冬の観光客誘致は地元の観光業界にとっても差し迫った問題になっている。
そのため、地元の旅行社では、このような横断ツアーを続けたり、氷上ヨットレースや犬ゾリレースなど一味違った催しを計画して、次の冬に向けて、海外だけでなくロシア国内の旅行業者にも、凍ったバイカル湖でのイベントを積極的に売り込んで、冬の観光ツアーを定着させ、季節に偏らない観光業の発展を目指したいとしている。
以上の内容でした。
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